富樫勇樹(とがし・ゆうき)は、千葉ジェッツで長く中心を担うポイントガードです。新潟でバスケットボールを始め、アメリカの高校、秋田ノーザンハピネッツ、米国の下部プロリーグを経験。2015年に千葉ジェッツへ加入し、Bリーグ開幕後もクラブの顔としてプレーしてきました。
167cmという身長は競技の特徴を知るうえで重要ですが、それだけで富樫のプレーは語れません。本記事では米国への挑戦と帰国後の歩み、パスと得点を両立するプレー、リーグでの受賞歴、日本代表での経験をそれぞれ詳しく見ていきます。
新潟での競技経験とアメリカ高校留学
富樫は新潟県新発田市で育ち、小学生の頃にバスケットボールを始めました。中学時代には全国大会で優勝し、その後はアメリカのモントロス・クリスチャン高校でプレーしました。アメリカの高校で競技を続けるという選択は、単に海外経験を増やすものではなく、異なる身体能力の選手たちと日常的に対戦する環境へ飛び込む挑戦でした。
所属したモントロス・クリスチャン高校は、米国の高校バスケットボールでも知られた学校です。富樫は高校1年時から選手登録され、学年が上がるにつれて経験を積んでいきました。現在のプレーに見られる速い判断や相手を揺さぶる動きは、高校時代を含めて磨かれてきた技術として見ることができます。
秋田でのプロデビューから米国Dリーグへ
高校を卒業した富樫は日本へ戻り、2012年から秋田ノーザンハピネッツでプレーしました。秋田ではbjリーグの新人賞に輝き、若手のポイントガードとして実績を残します。高校時代の経験を国内のプロの試合につなげた時期です。
2014年にはNBAの下部リーグにあたるDリーグ(現在のGリーグ)のテキサス・レジェンズへ。NBA本体の公式戦出場と下部リーグでのプレーは異なるため、経歴を確認するときには区別が必要です。海外での挑戦を経たのち、2015年から千葉ジェッツでプレーすることになりました。
プロキャリアを開始
NBA下部リーグ(Dリーグ)
NBLでプレー
B1の千葉ジェッツで司令塔を担う
2026-27シーズンからB.LEAGUE PREMIER
千葉ジェッツで長く司令塔を務める
千葉ジェッツ加入後、富樫は攻撃の組み立て役にとどまらず、自ら得点を奪う役割も担ってきました。Bリーグでは2018-19シーズンのレギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)を受賞。複数シーズンでベストファイブやアシスト王にも選ばれるなど、継続的な結果を残しています。
2026年6月2日には、クラブが2026-27シーズンの契約継続を発表しました。国内リーグの制度が変わる節目でも同じクラブでプレーを続けることになり、背番号2のポイントガードとして新しいシーズンを迎えています。こうした長期在籍は、所属歴を1年ごとに追うだけでなく、チームの変化と重ねて見ると意味が伝わりやすくなります。
富樫勇樹のプレースタイル:速度の使い方と判断
富樫の特徴は、ドリブルの速さだけではありません。速く進む場面とあえて速度を落とす場面を使い分け、相手ディフェンスの足を止めたり、味方が空くまでの時間をつくったりします。スクリーンを使う際にも、すぐにシュートへ向かうか、パスへ切り替えるかを相手の反応によって選びます。
小柄な選手が大きな相手と対戦する場合、ゴールへ近づくだけではシュートを妨げられます。富樫は外角シュートや細かな方向転換を組み合わせ、相手に複数の選択肢を警戒させることで攻撃を組み立てます。得点力とパス能力がつながっている点がポイントガードとしての強みです。
リーグでの受賞歴と個人記録
富樫の実績では、2018-19シーズンのMVPが大きな節目になります。Bリーグ公式プロフィールには2019-20、2020-21、2021-22、2022-23、2023-24シーズンなどのベストファイブ受賞歴、2019-20と2021-22のアシスト王などが記載されています。
アシスト数は、パスを出した回数を単純に数えたものではなく、そのパスが得点につながった場合に記録されます。そのため試合を見ながら富樫の貢献を理解したい場合は、記録に残ったアシストだけでなく、守備側の動きを変えるパスやボール運びにも注目する必要があります。
- B.LEAGUE レギュラーシーズンMVP
- B1アシスト王
- B1アシスト王
- B.LEAGUE レギュラーシーズンベストファイブ
日本代表では異なるチームの選手をまとめる役割も
富樫は日本代表として東京オリンピック、2023年FIBAワールドカップ、2024年パリオリンピックなどを経験しました。国際大会ではNBA経験者やBリーグの異なるクラブでプレーする選手が集まるため、普段の千葉ジェッツとは異なる組み合わせで攻撃を組み立てます。
代表戦での活躍は得点だけでなく、試合のテンポを調整し、味方が持ち味を出せる位置へボールを届ける判断にも表れます。日本代表としての参加歴はクラブの通算成績とは別のデータとして整理しています。
- 東京オリンピック(2020大会)
- FIBAバスケットボールワールドカップ
- パリオリンピック
- FIBAアジアカップ
シーズン成績の確認方法
リーグの成績ではPPG(平均得点)とAPG(平均アシスト)を並べると、得点役と司令塔としての働きのバランスを見やすくなります。Bリーグはシーズンの大会区分によって成績表が分かれるため、レギュラーシーズンとチャンピオンシップの数字は同じ条件で比較する必要があります。
| 対象シーズン | 試合 | 得点 | リバウンド | アシスト |
|---|---|---|---|---|
| 2025-26 | 60 | 9.6 | 1.4 | 4.6 |
得点・リバウンド・アシストは1試合平均。リーグ・レギュラーシーズンとプレーオフを混同しないよう、各行の対象期間をご確認ください。
関連するバスケットボール解説
ポイントガードの役割を整理したい方は、バスケットボール5つのポジションの解説をご覧ください。同じ千葉ジェッツでプレーする渡邊雄太の経歴・役割と比べると、ガードとフォワードの仕事の違いが分かります。
よくある質問
富樫勇樹は2026-27シーズンも千葉ジェッツですか?
はい。千葉ジェッツは2026年6月2日、2026-27シーズンの契約継続を公式に発表しています。確認時点の背番号は2、ポジションはポイントガードです。
富樫勇樹はNBAでプレーしましたか?
2014-15シーズンに米国のDリーグ、テキサス・レジェンズでプレーしました。Dリーグでの出場とNBAの公式戦出場は異なります。
富樫勇樹の身長は何cmですか?
千葉ジェッツとBリーグの公式プロフィールでは167cmとされています。
出典・情報更新日
基本情報・経歴・所属については千葉ジェッツの2026-27シーズン契約継続発表、Bリーグ公式選手プロフィール、千葉ジェッツの2016年の契約情報を確認しました。少年時代・高校留学については味の素による本人紹介記事も参照しています。
情報確認日:2026年10月11日。所属、現役ステータス、成績は変更される場合があります。




